函舘本線札幌驛

天夫羅蕎麦 380圓。


高架になつた北都のホームに立つと、氣動車の騷音が屋根に反響して騷々しい。何となく薄ら寒い感傷に浸つてゐると、螢光燈が煌々と眩しい蕎麦屋から好い匂ひが漂つてきた。小生は、養殖鷄が餌箱を突付くやうな格好でカウンターに首を突込み、天夫羅蕎麦を注文した。
しかしこの旨味は何だらうか。つゆが不自然に甘味なのである。初めのひと口は良いのだが、喰ひ進めるうちに或る種の作爲を感じて用心した。


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