石北本線北見驛にしん蕎麦 460圓。 
その昔北海道では鰊が良く採れた。それに因んだのか、品書きに「にしん蕎麦」があつた。ほろほろとした印象の麺である。これを北海道には珍しく鹽分が強いつゆで喰ふ。鰊の甘露煮は、最後まで手を附けるのを止さうと思ふ。 見渡せば暖かな日差しが直ぐ其處まで來てゐる。と、突然隣の列車が警笛を鳴らした。小生は是に驚いて咥へた鰊を丼鉢の中に落として仕舞つた。
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石北本線北見驛にしん蕎麦 460圓。
その昔北海道では鰊が良く採れた。それに因んだのか、品書きに「にしん蕎麦」があつた。ほろほろとした印象の麺である。これを北海道には珍しく鹽分が強いつゆで喰ふ。鰊の甘露煮は、最後まで手を附けるのを止さうと思ふ。 見渡せば暖かな日差しが直ぐ其處まで來てゐる。と、突然隣の列車が警笛を鳴らした。小生は是に驚いて咥へた鰊を丼鉢の中に落として仕舞つた。
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