根室本線根室驛かしは蕎麦 610圓。「あかつき」と云ふ暖簾である。日本で一番早く朝が訪れる驛に相應しい名前ではないか。驛本屋と一つ屋根の下に在り乍ら、店に入るには一度驛の外に出なければならない。日本最東端の驛蕎麦は、着席で喰ふ本格的な第三種ニの丸型店舗であつた。 根室の街を散策すると、ロシヤ語の表記を至る場所に見る事が出來る。そのやうな異國情緒に富む空氣の中で普段と變はらぬ和風の驛蕎麦が、本土から來た小生には却つて異彩を放つやうに思へた。 本驛は例外なので、評價をチヤートに示す。左からつゆ、めん、聰合。めんは評價せず。青線が小生の理想で桃色が當驛の蕎麦。 |